【VBAマクロ】オートフィルタで抽出した行だけを削除する方法を解説

エクセル作業では、オートフィルタで抽出した行だけを削除する時がありますよね。

こういう作業を自動化できると、生産性が向上します。

今回は「VBAでオートフィルタで抽出した行だけを削除する方法」を解説します。

【VBAマクロ】オートフィルタで抽出した行だけを削除する方法を解説

オートフィルタで抽出した行だけを削除するコードは、以下のとおりです。

このVBAコードの行では、targetRange.Delete shift:=xlUp を使用して、targetRange に設定された範囲内のセル（表示されたセルのみ）を削除しています。そして、削除されたセルの空白部分を埋めるために、セルを上にシフトしています。

Sub test()
    Dim targetRange As Range

    ' オートフィルタの設定（今回は2行目に"B"と書かれた行を削除）
    With Range("A1").CurrentRegion
        .AutoFilter field:=2, Criteria1:="B"

        ' 絞り込んだ行（表示させた行）のみを対象として取得
        Set targetRange = .Offset(1, 0).Resize(.Rows.Count - 1).SpecialCells(xlCellTypeVisible)

        ' オートフィルターを削除
        .AutoFilter
    End With

    ' 絞り込んだ行（表示させた行）のみを削除
    targetRange.Delete shift:=xlUp

End Sub

このコードでは、Withステートメントを使用して、オートフィルタリング、範囲の取得、およびオートフィルターの解除を一連の操作として実行しています。

また、.SpecialCells(xlCellTypeVisible) を使用して、絞り込んだ行（表示させた行）のみを取得しています。

オートフィルタリング

このVBAコードのセクションでは、Withステートメントを使用して、セルA1を含む現在の領域（連続したセル範囲）にオートフィルタを適用します。

オートフィルタのフィールド2（2番目の列）に基づいて、基準として”B”を持つ行のみを表示します。

このコードセクションは、オートフィルタリングを適用し、特定の基準に基づいてデータを絞り込むために使用されます。

範囲の取得

このVBAコードのセクションでは、Withステートメントを使用して、表示された（絞り込まれた）セルの範囲をtargetRangeに設定しています。コードは以下の手順で機能します。

.SpecialCells(xlCellTypeVisible) は、VBA（Visual Basic for Applications）のメソッドで、指定した範囲内の特定のタイプのセルを返します。

この場合、xlCellTypeVisible は、表示されているセル（絞り込まれたセル）のみを返す特別なセルタイプを指定しています。

オートフィルタが適用されている場合、表示されているセルはフィルタ条件に一致するセルであり、非表示のセルは条件に一致しないセルです。

SpecialCells メソッドを使用すると、表示されているセルだけを取得できるため、オートフィルタの結果に基づいて処理を行うことができます。

絞り込んだ行（表示させた行）のみを削除

このVBAコードのセクションでは、targetRange.Delete shift:=xlUp を使用して、targetRange に設定された範囲内のセル（表示されたセルのみ）を削除しています。

そして、削除されたセルの空白部分を埋めるために、セルを上にシフトしています。

このコード行は、オートフィルタで絞り込まれた（表示された）セルを効率的に削除し、データを整理するために使用されます。